過去のイベント2
【落語「はてなの茶碗」を聴いて、まんじゅうやお茶に親しむ】
2021年10月16日開催
今回のそぞろ歩きは、山之口商店街近くのお茶屋さんと和菓子屋さんを訪ねました〜
【写真:1 抹茶ができた】
【写真:2 生菓子】
天気予報は雨でしたが、まずまずのお天気。
きっと参加者のみなさんは、親孝行なのでしょう〜
会場の開口神社は、すっかり七五三。
【写真:3 開口神社七五三】
落語会が始まる前に、境内を参拝する人や見学する人もちらほら。
【写真:4 開口神社案内図】
開口神社には、与謝野晶子の母校である泉陽高等学校や大阪の名門校・三国ヶ丘高等学校の発祥の地の碑があり、堺の教育発祥の地といっても過言ではありません。
【写真:5 泉陽高校の碑】
しかも、堺の幼稚園教育発祥の地でもあるのです!
【写真:6 堺の幼稚園教育発祥の地】
開口神社の狛犬は、堂々として立派です。
文久3年(1863年)に作られました。
寄進は「魚之店」「干塩魚仲買」とありますから、この土地では魚が多く取れ、魚市場が盛んだったのでしょうね。
【写真:7 狛犬右】
【写真:8 狛犬左】
今回は、笑福亭純瓶さんの落語「はてなの茶碗」を聴きました。
【写真:9 純瓶さん1】
落語は、京都の清水寺の音羽の滝前の茶店から、話が始まります。
日本一の茶道具屋の金兵衛こと茶金さんが、飲んでいた茶碗を見て「はてな」と言葉を残し、帰っていった。
それを見ていた油屋が、その茶碗を売ってほしいと、お茶屋の主人に掛け合います。
無理矢理2両の金で手に入れた茶碗……はてさて千両の値打物なのか?
【写真:10 純瓶さん5】
百面相の純瓶さんに、会場は大笑い!!
【写真:11 純瓶さん4】
堺出身で殿馬場中学校に通っていたという純瓶さん。
また堺で落語をしていただきたいですね。
(後日談:堺の和食居酒屋「民芸藤よし」が創業50周年記念を迎え、笑福亭純瓶さんの落語会が開催されることになりました〜)
落語の舞台を解説してくださるのは、狐狸窟彦兵衛(こりくつひこべえ)さん。
【写真:12 彦兵衛さん2】
彦兵衛さんは、落語ゆかりの地を歩いて歴史や文化を紹介する「落語散策講座」が定評。
今回も、京都・清水寺の音羽の滝〜衣棚通〜一条戻橋、大阪・大坂城三の丸、堺・利休屋敷跡を、現地取材しプロジェクターで紹介してくださいました。
【写真:13 彦兵衛さん5】
さあ、、堺の町をそぞろ歩き隊、スタートです!
【写真:14 そぞろ歩きスタート】
純瓶グループと、彦兵衛グループに分かれ、お茶屋さんと和菓子屋さんへ向かいます。
【写真:15 鳥居から出発】
開口神社を出ると、すぐに山之口商店街へ入ります。
【写真:16 鳥居から山之口商店街へ】
商店街を抜けると
【写真:17 商店街を抜けてすぐ】
和菓子屋さん
【写真:18 丸市菓子舗】
通りを挟んだ向こうが、お茶屋さん
【写真:19 西尾茗香園】
丸市菓子舗は、明治28年(1895年)の創業以来、千利休にちなんださまざまな銘菓を創られてきました。
お話をしてくださったのは、社長の野間さん。
【写真:20 おまんじゅうの説明】
試食の「利休古印(りきゅうこいん)」は、お東で、代々伝わる木型で、一つずつ丁寧に型抜きをして仕上げます。
口に入れると、ほろほろ溶ける上品な和三盆。
【写真:21 利休コイン】
次に、ビッグサイズの焼きまんじゅう!!
千利休が愛した茶碗「斗々屋(ととや)」を、そのまま再現したそうです。
茶碗サイズで、中は丹波大納言の粒餡と柚子餡が二層になっています。
もちろん、みんなで切り分けていただきました〜
【写真:22 斗と屋茶碗アップ】
店主にお話を聞きながら、お買い物は楽しいですね。
【写真:23 和菓子を買う参加者】
あれも、これもと、買いたくなります。
【写真:24 ほら、あれが美味しそう】
安政元年(1854年)創業の西尾茗香園は、静岡や九州の栽培農家から直接仕入れ、自社工場で精選し販売しています。
五代目の西尾さんに、お話をお聞きしました。
【写真:25 お茶の説明】
昔は、石臼で茶葉を挽いてお抹茶にしてたそうです。
【写真:26 お茶を挽く】
けっこう重たいです。
【写真:27 お茶引く体験】
店内には商品がずらり〜
みなさん、五代目が開発した「極 抹茶だし」に興味津々です。
お茶請けのお菓子も販売していました。
【写真:28 お茶商品に興味津々】
丁寧に淹れてくださったお茶を試飲……香りが良くて旨味が口に広がります。
【写真:29 お茶試飲】
ごちそうさまでした。
そぞろ歩きも終わり、
「堺の老舗でお土産が買えて嬉しかった〜」
「いつも買っているお饅頭だけど、改めて話を聞いて特別なものだと思った」
と、大好評でした。
ご参加いただき、ありがとうございました。
(取材文:濱田さち 写真:町田安恵)